「事務学」から「オフィスワークマネジメントシステム」へ

東京理科大オープンカレッジでお話しました

10月20日の東京理科大学オープンカレッジ(オンライン)で、「ウイズ・コロナ時代のオフィスワークマネジメントシステム」のお話しました。90分の講座の最後の質問コーナーでは、実務で活躍する方々からのご質問とご意見をたくさんいただくことができました。特に、「改善を進める際の経営の理解の重要性」、「自社の過去のトラブル事例の活用方法」、「少人数プロフェッショナル業務におけるミス防止」など、日ごろみなさんがご苦労を重ねる切実な問題の重要性を痛感しました。

「事務学」から「オフィスワークマネジメントシステムへ」

今回のテーマは、私自身にとってはこれまで著書や動画を通してご提供してきた「オフィスワークマネジメント」のノウハウを、さらに「複雑化した社会におけるマネジメントシステム」の視点でまとめるというチャレンジングな取り組みでした。何度も考えながら資料に手を加えて当日を迎えましたが、その中で気づいたことは、このテーマは2007年に私が信託銀行在職中に社内出版で提唱した「事務学」の発展形である、ということです。当時「プロセッシングサイエンスへの道」という副題を付して、この分野のマネジメントに科学性と体系化が必要であると主張しました。今回の講座は、同じ問題意識に立ちながら、「ウイズコロナ」に象徴される未知の新しい問題解決に求められるもの、としてまとめました。

今後の取り組み

「事務学」のコンセプトは、私が考え方や改善手法を提唱して終わりというものではなく、経営や実務者が共に考え、実践し、意見を交わしながら発展させて欲しいという思いも込められていました。私は当社設立以降、これまでセミナー、著書、動画等を通じてノウハウをご提供してきました。コンサルタントという仕事は「専門家の先生がありがたいノウハウを伝授する」というイメージになりがちですが、今回の講座での質疑応答を通して、「ユーザーとともに創る」という姿勢の重要性をあらためて強く感じました。
当社は今後、オフィスワークマネジメントに関して、学術的な成果のまとめと、実務で活用できるメソッド開発の二つの大きな課題に取り組む計画です。メソッドは、「何に取り組むべきか?」「何から始めるべきか?」「どうやればうまくできるか?」をわかりやすくご説明し、さらにそれを使ったみなさんの声をもとに改良を重ねる発展形としたいと考えています。オフィスワークマネジメントを必要とする経営者、マネージャー、そして実務を担う方々と共に、オフィスの笑顔、お客様の満足、経営の未来を創っていきたいと考えていますので、これからもどうぞよろしくお願いします。
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