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「ご共有?」

 日本語は「お」や「ご」を言葉の頭に付けることにより、丁寧、尊敬、謙譲を表現できます。しかし、真剣に考えると悩ましい例もあると感じています。例えば、「お風呂」や「お庭」は家屋に付属するものを丁寧に表現したものです。そして「お二階」もそれと同じと考えられますが、「お三階」という言い方はあまり聞きませんし、違和感があります。でも、これを「なぜ?」と問い直すと、答えられる人は少ないのではないでしょうか?
 ビジネスの場面ではどうでしょうか?社外から入った情報を、社内の人に伝える場合は「A社から以下の情報が入りましたのでご連絡します。」のように「ご連絡」や「ご報告」が使われます。これは「連絡」や「報告」の相手を敬う、または自分を謙遜する趣旨と考えられます。
 かつて私が仕事をしていた職場では、いつのころからか「A社から以下の情報が入りましたのでご連携します。」というように、「ご連携」という使い方が始まり私は違和感を覚えた記憶があります。「連携」は相互作用的な意味を含むので、「ご」が伝達側の謙譲だけではすまないからです。
 最近、「A社から以下の情報が入りましたので共有させていただきます。」というように「共有」を使う場面が増えてきたように感じます。これはSNSの浸透と関係があると思われます。「共有」も、相互作用的な要素がありますが、いずれ「ご連携」と同じように「ご共有」という使い方も出てくるのでは?と感じますが、いかがでしょうか?

 

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